水道局におけるテロへの対策、都民に対する水道事業のPR、IWA世界会議について(公営企業委員会)

水道局におけるテロへの対策、都民に対する水道事業のPR、IWA世界会議について

平成29年公営企業委員会 本文 2017-11-09

水道局におけるテロへの対策、都民に対する水道事業のPR、IWA世界会議にの3点について質問しました。

以下、答弁からの抜粋です。

◯あかねがくぼ委員 あかねがくぼでございます。私の方からは、三点、水道局におけるテロへの対策、都民に対する水道事業のPR、IWA世界会議についてお伺いをしたいと思います。
まず、最初のテロ対策についてです。
二〇二〇年東京大会に向けまして、世界に開かれた国際都市東京を目指して、今、取り組んでいるところでございます。世界中から多くのお客様を迎え入れ、注目を浴びる、集めるということで、その反面、テロの危険も一層高まっていくということでございます。そういう意味で、テロ対策は喫緊の課題と考えております。
そこで、水道施設に対するテロ対策、水道局の取り組みについてお伺いをいたします。

◯黒沼理事 二〇二〇年の東京大会開催に向けまして、東京でもテロの脅威が増すことが想定をされます。
近年の高度化したテロに万全を期すためには、予防保全や初動、応急対策など、さまざまなアプローチにより対策を行う必要があることから、当局としましても、まず、平成二十六年度に、こうした多面的な対策を取りまとめた局の行動計画を策定しております。
また、平成二十七年度には、警視庁にご協力いただきまして、警備診断を実施しております。浄水場などの重要施設における警備状況の再点検、テロ対策の改善点について助言をいただいたところでございます。
さらに、テロ対策の基軸となります警察や消防との連携を重視し、昨年度から、テロ対処実動訓練を実施しておりまして、今年度は、基幹水道施設の一つであります東村山浄水場で実施したところでございます。

◯あかねがくぼ委員 警察、消防との連携というところを重視して実動訓練を行っているということでございますが、その他の多様な主体との連携、これも重要になってくるかと思います。
例えば地域の住民であるとか、水道の事業者様や周辺自治体などとの連携、こういったところはどのように取り組んでおられるのかお聞かせください。

◯黒沼理事 テロにつながる不審物、不審者の早期発見には、地元住民からの早期の連絡が特に有効でございます。あわせまして、地元住民が当局の施設に対して親近感をお持ちいただき、主体的に見守りをしていただくことが重要でございます。
こうした観点から、本年十月に、東村山浄水場近隣の自治会等の皆様と東京都水道局テロ対策パートナーシップ協定を、国内で初めて締結をさせていただきました。
現在、この取り組みを広げていくため、他の浄水場等におきましても、近隣の自治会等への打診を積極的に進めております。
さらに、こうした当局におけるテロ対策の取り組みにつきまして、ほかの水道事業体や浄水場の保守管理を行う民間の水道事業者の方々にも情報提供いたしまして、さまざまな主体と連携をしまして、テロ対策の強化に今後とも取り組んでまいります。

◯あかねがくぼ委員 テロ対策としても、住民、地域住民との連携、早期連絡をいただくといったところが有効だということでございました。
主要な浄水場近隣の自治会との連携を強化していただきまして、より一層進めて、テロ対策パートナーシップ協定というものを進めていただきたいと思います。
また、さて、テロ対策といいますと、その性質上、具体的な対策内容については、機密情報、多く含まれているかと推測をいたしますが、差しさわりのない範囲で、浄水場における、どのようなテロ対策を行っていらっしゃるのかをお伺いしたいと思います。

◯青木浄水部長 当局の浄水場におきましては、テロなどのリスクに対応するため、さまざまな取り組みを実施してございます。
具体的には、不審者の進入防止対策といたしまして、上部に忍び返しを備えました高さ二・五メートルの周囲柵を整備しております。
また、不審者が侵入した際には、赤外線センサーなどが発報し、警備員が現地に直ちに急行するとともに、警察へ通報することとしてございます。
さらに、先ほどの理事の答弁にもございました平成二十七年度に実施をいたしました警視庁による警備診断の結果を踏まえ、平常時においても、警備会社による厳格な来場者の入退場管理や二十四時間体制での巡回警備を実施するなど、厳重な警備体制を構築してございます。
これらの警備体制に加えまして、本年九月には、浄水場の外周に監視カメラを増設いたしまして、広い浄水場の外周全てを二十四時間監視できるよう、警戒を一層強化したところでございます。

◯あかねがくぼ委員 来場者の入退場管理というところはもちろんのこと、すきのない厳重な警備体制を構築していただくようお願いをしたいところでございます。
もし、その厳重な警備をかいくぐって浄水場内にテロリストが侵入をしてしまったという場合に、毒物混入を阻止するための対策、これは講じられているでしょうか。

◯青木浄水部長 浄水場における毒物混入対策といたしましては、まず、毒物混入を画策する不審者の侵入防止対策といたしまして、先ほどご答弁させていただきましたとおり、侵入が困難な周囲柵の整備や、警備会社による厳重な警備体制を構築しているところでございます。
また、浄水処理の最終工程で、開放部となっておりますろ過池におきましては、毒物の投げ込みを防止するため、太陽光発電設備を備えたアルミ製の覆いを平成十五年度から実施しておりまして、対策が必要な施設では既に整備を完了しております。
万が一、毒物が混入した場合におきましても、異常を速やかに検知するため、魚の反応を利用した毒物検知水槽を設置するなど、三百六十五日二十四時間、連続して厳格な監視を行っております。
なお、毒物検知水槽に異常が見られるなど、毒物の混入が疑われる場合は、速やかに当該浄水場からの送水を停止し、他の浄水場からのバックアップ等を迅速に実施することとしてございます。

◯あかねがくぼ委員 不審者、テロリストが浄水場内に侵入するということは、これはあってはならないことではありますが、万一の場合に備えまして、異常の早期発見、そして迅速で適切な対応をとっていただくように、あらかじめマニュアル等を備え、訓練を重ねていただくことも必要不可欠であろうと考えます。
テロ対策とは異なる事例でございますが、先ほどの答弁にも出ましたように、中川水再生センターの水質事故の教訓も生かしていただきまして、事故発生時、慌てず迅速に対応いただけるように、ノウハウのブラッシュアップ、そしてテロに備えた十分な訓練を積んでいただきたいと願っております。
また、海外、特に米国においては、先端テクノロジーを駆使したテロ攻撃に対する対応など、多くのテロへの脅威にさらされてきたという歴史からも、我が国に比べまして、テロ対策への取り組みが格段と進んでいると考えられます。
つきましては、海外事例も十分に参考にしていただいて、テロ対策を強化していくべきと考えますが、水道局の見解を伺います。

◯黒沼理事 これまで海外のテロ情勢に精通をしておりますテロ対策の専門家や、警視庁の所管部署から助言を受けまして、対策の強化を図ってきております。
テロ対策につきましては、水道といった施設管理者が講じるセキュリティー対策に加えまして、警察、消防、防衛など、いわゆる治安や国防上の観点から、対策を重層的、複層的に積み上げて実施していくということであると考えております。
海外における水道施設の対策事例につきましては、情報把握に努めてきておりますが、その国のテロの切迫度、治安状況、警備防衛体制等がそれぞれ異なりますため、参考に当たっては、さまざまな観点からの検証も必要になると考えてございます。
今後とも、情報把握に努めつつ、テロ対策の専門家などから適宜助言を受けることなどにより、テロ対策に万全を期してまいります。

◯あかねがくぼ委員 二〇二〇年大会まで千日を切ったというところで、ぜひともテロに対する万全の対策を講じていただきますようお願いを申し上げます。
続きまして、世界的に見てもトップレベルである日本の水道の価値、このPRについてお伺いをしていきたいと思います。
海外では、ご存じのとおり、水道水をそのまま飲めないという国の方が多くございます。対して日本では、どこでも水道水を飲めるという状態であります。東京の水道は、安全面、そしておいしさ、双方で非常に恵まれております。その理由としまして、平成二十五年に利根川水系の全浄水場で高度浄水処理一〇〇%を達成し、その成果として、安全でおいしい水というところが実現をしてございます。
平成二十八年に実施をされました水道水とミネラルウオーターの飲み比べの調査、その結果からも、五五%の方が、おいしい、大変満足だというふうに、ミネラルウオーターと比較をしても、そのような結果をいただいているということでありますので、大変すばらしい成果であると思います。
こういった質の高い東京の水道水、これをやはり都民の皆様により認識していただく、こういった取り組みは、今後の行政、水道管耐震工事を進めたりする上でも、非常に重要なことになってくるかと思います。
そこで、先ほどのご答弁にもありましたが、都民に向けたPR、水道水のPRとしてどのような工夫をしているのか。特にSNSとして、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムを活用されているということでありますが、どのような、それぞれの特徴を生かした活用をされているのかお伺いをしたいと思います。

◯小山サービス推進部長 まず、水道水の安全性やおいしさにつきましては、局ホームページやトレインチャンネルなどで広く周知をするとともに、年齢層に合わせましてイベントや紙媒体も活用するなど、多様な手段で多くの方に伝わるよう工夫してPRをしているところでございます。
また、SNSについてでございますが、水質への満足度が比較的低い主婦層や、あるいは水道への関心が比較的薄い若年層への広報ツールとして有効と考えられることから、これらの層を主なターゲットとして、積極的に活用しているところでございます。
具体的に申しますと、ツイッターでは、局のプレス発表やイベント情報などをわかりやすく記事にまとめるとともに、英語によるツイートも実施しております。それから、フェイスブックやインスタグラムでは、写真やマスコットキャラクターなどを活用して、親しみやすい内容を投稿しております。
なお、これらのSNSからは、局のホームページへの誘導も行っているところでございます。
引き続き、各広報手段の特性を生かしまして、きめ細かく工夫したPRを実施してまいります。

◯あかねがくぼ委員 ありがとうございます。さまざまなSNSツールを活用して取り組まれているということでございますが、このようなデジタルメディアについてのPR施策というものは、その効果を定量的に計測しやすいという特徴がございます。アクセス数やいいね数、フォロワー数、シェア数、そのような指標を目的に合った形で数値目標として定めていただきまして、広報効果をより一層高めていただく努力をしていただきたいと願っております。
続きまして、このように価値のある水道事業について、これからの社会を担う子供たちのために、教育の場を活用したPRを行っていくということは、その保護者様の方にも広がりが期待できますので、大変有効な手段かと思います。
そこで、東京水道の価値についてのPR、子供向けにはどのように行っているのかお伺いをしたいと思います。

◯小山サービス推進部長 当局では、次世代を担う子供たちに、水道水のおいしさや安全性など、東京水道の価値を伝えるとともに、水道が人々の暮らしに直結し、生活や都市の活動を支える基盤となっていることを理解してもらうために、さまざまな取り組みを実施いたしております。
具体的には、小学生を対象とした出前授業であります水道キャラバンにおきまして、映像や寸劇などを用いて、世界の水道との比較等をわかりやすく説明をいたしております。
また、小学校の授業を支援するために、水道水ができるまでの仕組み等をわかりやすく解説した、わたしたちの水道と題する小冊子を発行いたしまして、給水区域内の全学校に配布しているところでございます。
さらには、毎年、小中学生を対象に水に関する作文コンクール等を実施しておりまして、作品には東京水道への感謝や水を大切にするといった内容が多く寄せられているところでございます。

◯あかねがくぼ委員 小学校に対して出前授業という形で、小学生に水道の価値を、教育をしていただいているということで、よくわかりました。
授業以外にも、遊びなどを通して学ぶという機会が大変有効かと思いますが、水や水道事業についての体験学習、これができる施設といたしまして、水の科学館というものがございます。この水の科学館のPRや実施のイベントというところに対して、どのような工夫をされているのか、また、今後どのように工夫されていく予定か、お知らせください。

◯小山サービス推進部長 当局では、主に子供向けに水の不思議と大切さを科学の視点で紹介する体感型ミュージアムとして、水の科学館を運営しておりまして、局ホームページや、先ほど答弁いたしました、わたしたちの水道などでのPRにより、年間十五万人の方が来館しております。
この水の科学館ではこれまでも、東京水道の魅力や大切さについて実験を取り入れたさまざまなイベントなどを通じてPRしてまいりましたが、ご指摘のとおり、世界の水道と比較した広報も非常に重要でございまして、多くの集客規模を誇る当館での発信は高い効果が期待できるところでございます。
このため、今後、当館で実施するキッズイベントにおきまして、世界の中の東京水道を特集テーマとして取り上げるなど、より効果的な発信について検討いたしてまいります。

◯あかねがくぼ委員 ぜひ、東京の水道事業、水の価値について、子供のころから教育をしていただきたいと思います。
続きまして、二〇一八年九月に東京国際展示場で開催されます第十一回国際水協会、通称IWAの世界会議・展示会についてお伺いをいたします。
ことしの九月にはIWAの会長が来日をしまして、小池知事との会談、その様子はマスコミでも取り上げられたところでございます。このIWA世界会議を機会といたしまして、東京の水道のすばらしさを世界に対して、そして都民に対してもPRしていくことが非常に重要だと考えます。
改めまして、この会議について概要をお尋ねいたします。

◯小平企画調整担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長IWA世界会議準備担当部長兼務 IWA世界会議は、世界における安定的かつ安全な水の供給及び公衆衛生に寄与することを目的として設立されました非営利団体でございますIWA、国際水協会が二年に一度開催する国際会議でございます。
この会議では、世界各国から産学官の水分野の関係者が一堂に会し、世界の水問題の解決に向けて新たな知見や最先端の技術が共有されることとなります。
これまで、ヨーロッパ、オセアニア、アジア、北米などで広く開催されてきましたが、日本では初開催でございまして、今回の会議では国内外から過去最大規模の六千名の参加を見込んでおります。
東京の会議は来年九月、東京ビッグサイトにおいて六日間にわたって開催され、論文発表やワークショップ、大規模な展示会などが行われる予定となっております。本世界会議では、これらの論文発表等を通じまして、東京水道がこれまで培ってきました技術やノウハウを国内外に向けて発信する機会になるものと考えております。

◯あかねがくぼ委員 開催まで一年をもう切っておりますけれども、その準備状況についてお伺いしたいと思います。

◯小平企画調整担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長IWA世界会議準備担当部長兼務 平成二十七年九月に、知事を会長とする開催国委員会を設立し、水道局を初め関係省庁や学術界、産業界など、委員会を構成する関係機関が協力しながら、現在、プログラムや展示会の充実、また警備業界に向けた調整等を行っております。
これまで局では、開催国委員会の一員といたしまして、説明会の開催、個別訪問、SNSの活用などにより、国内の水道事業体や企業等に積極的に協力を働きかけてまいりました。
また、開催都市といたしまして、会議への参加を国内外に呼びかけるため、知事のビデオメッセージを作成し、都、局及びIWAのホームページに掲載するとともに、国内外の会議で発信するなど、水関係者に対し、広く会議開催のPRを行っております。
本世界会議を成功に導くために、引き続き関係機関と緊密に連携し、着実に準備を進めてまいります。

◯あかねがくぼ委員 IWA世界会議・展示会、これを契機に東京の水道のすばらしさを都民に発信していただきたいと思いますが、その見解についてお伺いをいたします。

◯小平企画調整担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長IWA世界会議準備担当部長兼務 ただいま委員ご指摘ございましたとおり、今回のIWA世界会議開催を契機に、都民の皆様にも安全でおいしい水を安定して供給する東京水道の取り組みにつきまして、理解を深めていただくことが極めて重要と考えております。
このため、水分野の専門家が集まる会議とは別に、一般の都民の皆様にも関心を寄せていただける複数のイベントを、来年度の会議開催まで実施していく予定となっております。
また、安定給水を実現する管路や施設の工事現場など、通常は見学することができない内容をコースに盛り込んだ水道施設見学ツアーの実施を今後検討してまいります。
IWA世界会議をきっかけとした、こうしたイベントなどを通じまして、世界に誇る東京水道の技術、ノウハウを広く都民の皆様にもわかりやすく発信し、東京水道の取り組みへの理解促進を図るとともに、二〇二〇年東京大会と、さらにその先を見据えて、広く水そのものの大切さを改めて認識していただく機会にしたいと考えております。

◯あかねがくぼ委員 ありがとうございます。今まで、水道事業について、テロの対策、そして都民向けのPR、最後にIWA世界会議ということでお伺いをしてまいりましたが、皆様のご答弁にもありましたように、日本の水資源、そして首都である東京の大変品質の高い水道、このインフラについては、我々日本人にしてみれば当たり前のような社会インフラとなってはございますが、その分、当たり前であるがゆえに、この安心・安全、これが脅かされたときの影響、被害というものは大変甚大でございます。ぜひとも、テロへの対策など、より一層尽力をいただきたいと思います。
そして、この水の安全・安心というところは、世界から見れば当たり前のことではございませんで、先ほど話もありましたように、水不足により命を落とす子供たちが世界中にたくさんいるという中で、この日本の水資源、水道技術、こういったものを世界に伝えていく、そして、都民の皆様にもその価値を理解していただくためのPR活動、こういったところが非常に重要になってくると思いますので、より一層の啓蒙活動にもご努力いただきますようにお願いをいたしまして、私の質問を終了したいと思います。

答弁の詳細はこちらから

友だち追加