12年前のことですが、30代半で第一子を授かりました。当時、転職して3年半程度でもありようやく新しい環境での仕事に慣れ、より責任のある業務にチャレンジしようとしていた矢先でした。

一方で、数年間悩んだ末に、ようやく妊娠できたという喜びもあり、仕事との両立をしやすい環境へ、職種変更や配置換えを希望しました。(当時は、終電後に帰宅など、かなりブラックな働き方をしていましたので)

女性が働きやすい会社ランキングで名前が出るよううな会社のはずでしたが、それでも短時間勤務や、配置換えには様々なハードルがあり、妊娠や出産というライフイベントと仕事やキャリアの継続は、道半ばなのだ、と実感しました。

保育園も当時は200〜300人の待機児童がいる状態で、仕事を続けるために保育園に入りやすい地域への転居も余儀なくされました。

数十年前から少子化は重大な政治課題と言われながら、出産・育児をする当事者の目線では「妊娠、出産、保育、教育」に対する環境や支援体制が整っていないということには強い問題意識を持っていました。

女性の妊娠・出産などのライフイベントと仕事やキャリアの両立については、各企業任せにするのでは限界があると思います。

共働きや各家族の子育ての困難さを経験してきた当事者としての声を届けるため、政治の世界に入りました。

今まで政治とは関わりたくないと思われていた方、距離を置いていた女性や若い世代の方の気持ちもわかります。私も以前は政治に対して”きな臭い”と感じて距離を置きたいと思っていましたので。

しかし、政治と無関係に生活できる人は誰一人いません。ぜひ、そんな人こそ、今後は当事者意識を持って、政治への参加をして欲しいと思っています。

杉並区の投票率は4割程度であり、これでは、従来の政治が繰り返されるだけですので、残念ながら改革していくことができません。

民主主義は全員が参加してこそ、健全になると思います。18歳以上の有権者全員が政治の当事者となるよう、政治の敷居を低くできるよう尽力致します。