杉並区の敬老会へ

先週は杉並区の敬老会式典に3日間参加してきました。

杉並区には100歳を超える長寿の方がなんと350人以上いらっしゃるそうで、10年前に比べて倍増しているとのこと。敬老会は毎年杉並公会堂の大ホールを使っていますが、その開催数も6回、8回、9回と、年々数を増やして対応しているそうです。

健康長寿なことは、本当に素晴らしいことです!(いうまでもないですが。。。)
政治活動、選挙のときなど、細い道を選挙カーで回っていると、家から杖をつきながらおばあちゃんがわざわざ出てきて手を振って応援してくれたり、「大丈夫だからね、応援するからね」と声をかけていただいたり、本当に励まされた。そのときの癒された気持ちは、今でも鮮明に心に残っています。

持続可能な社会保障とは

さて、30年後は、東京でも人口の3割以上が65歳以上になるといわれています。現在30代以上の方は軒並み”高齢者”になる時期ですね。

私たちの老後は年金や介護はどうあるべきか?持続可能な社会福祉とは?

今、研究されているところですが、事実に基づき定量的に仮説を立て、本気で議論していかなければいけません。

少子高齢化により東京都で必要になる社会保障関連経費(医療・介護等)は年々増加しています。その増加のペースは300〜400億円と試算されています。

東京都は税収入も5兆円以上ですが、景気変動の影響を受けやすく、年ごとに1兆円も変動するなど、極めて不安定な財源といわれています。

今後25年で避けられない支出

また、社会保障以外にも、都が避けられない財政需要があり、そのうち支出額が大きなものは、社会資本ストックの維持更新費用です。
都の施設(道路、トンネル、橋、公共施設)は高度経済成長期から整備されているものが多く、50〜60年が経過し、老朽化しています。
急速に老朽化が進むための維持・更新経費は今後25年間、毎年1300億円増加する。(25年間累計で3.2兆円増加)
社会保障、社会資本ストック維持、更に防災費用、オリンピック費用をくわえると、25年で15兆円超えの追加経費がかかるのです。

耳障りのよい政策の積み上げだけでは成り立たない

収入も多いですが、支出も桁違いに多い、そんな都の財政を継続的に健全にできる予算配分や、あらたな収入を埋める政策が必要になっています。

よくあるのは、XXXの支援を増やすべき、XXXをもっと配慮すべき、と耳障りの良い、しかし支出を増やすことばかりを政策に掲げている政党・政治家ですが、それではいけないことは明白です。

収入をいかに増やすか、減らせる支出(無駄な部分)がないのか、をフォーカスすることも重要です。

そういう議論を、都民ファーストの会では新人都議を中心に調査研究を進めています。残りの任期で、都民に示せるよう政治的に必要な動きを進めていきます。