野田市の事件は子供の置かれた立場を適切に理解し対応できなかった結果、最悪の事態になった。本件を重く受け止めるならば子供の権利保護が保障される第三者機関での体制強化、子供の意見を代弁し適切な対処ができるアドボカシー体制を確立すべきだが見解を伺う。
福祉保健局の取り組み
(1)児童相談所の相談対応に当たっては、子供や保護者等の人権に十分配慮しながら、常に子供の最善の利益を図ることを最優先に、子供や保護者の意向、意見を十分に傾聴し、尊重するよう配慮している。
(2)また、一時保護所では、児童の権利擁護と施設運営の質の向上を図るため、外部評価を受審しているほか、第三者委員を設置し、児童から相談を受けるとともに、権利擁護等の視点から、児童相談所への助言を行っている。
(3)さらに、都は子供や保護者からの悩み等を相談員が電話で直接受けるとともに、深刻な相談には、弁護士などの専門員が対応するなど、迅速かつ適切に支援している。
(4)お話しのアドボカシー体制は、現在、国が調査研究を行っているが、具体的な仕組みについては、今後検討することとしており、都は、その動向を注視していく。