都民ファーストの会都議団としての勉強会を開催

東京都で推進をしていく上での基礎知識について学び、こどもの命を守るための取り組みにつなげるため、チャイルドデスレビューについての勉強会を令和3年10月21日、都民ファーストの会、会派の会議室にて開催させていただきました。

講師:都立公社病院 多摩北部医療センター 小児科部長小保内 俊雅 先生

CDR(チャイルド・デス・レビュー)とは

チャイルドデスレビュー(Child Death Review; CDR)とは,事故や虐待を含むすべての子どもの死亡事例について,死亡時の状況や死亡者周辺の環境を調査するとともに,医学的検査を行うなどして幅広く検証し,その所見を集積し分析することによって死亡の再発の予防策について有効な勧告等を行い,子どもの健康や社会の安全・福祉に寄与することを目的とする制度です。

日本の現状

日本では死因不詳のご遺体は警察が取り扱い,主に事件性の有無(事件性がある可能性の有無)によって解剖の要否を判断し,事件性がある・否定できない場合が法医学教室で法医解剖(司法解剖,死因身元調査法解剖)が行われます。

従って,死因の究明そのものを目的とする,英米におけるCoronerやMedical Examinerのような制度はありませんこのような背景も関係し,日本の解剖率は先進諸外国と比較して低い状態です。

国や他の道府県の動き

7都道府県においてCDRはすでに実施されており、今般、国の法整備(成育基本法や、死因究明等推進法の成立)を踏まえ、今年度新たに北海道や福島県も開始しました。

令和3年第4回定例議会での代表質問

  

CDR(チャイルドデスレビュー)は、かねてより、都民ファーストの会が提案し、推進してきた政策です。第4定例議会の本会議は、我が会はの代表質問に対して、知事より前向きに進めていくという答弁を得られました。

都内では毎年500名にも上る18歳以下の子供たちが命を落としており、近年は小中高生の自死が増加しているなど緊急の対策が必要です。自殺予防はもとより、不慮の事故など子供の死は予防できるものが数多く含まれます。

こどもの死亡を予防するための「こどもの死亡検証制度(チャイルドデスレビュー: CDR)」が厚生労働省モデル事業として2020年度から山梨県を筆頭に既に7府県で実施され、成育基本法や、死因究明等推進法の成立を踏まえ、今年度新たに北海道や福島県も参加表明したところです。

チャイルドデスレビュー(CDR)とは,事故や虐待を含むすべての子どもの死亡事例について,死亡時の状況や死亡者周辺の環境を調査するとともに,医学的検査を行うなどして幅広く検証し,その所見を集積し分析することによって死亡の再発予防を目的とする制度です。

従来からの死亡検証制度でが、事件性がある場合や遺族が希望する場合にのみ、死亡原因と責任の所在を明らかにすることを目的として行われるものであるため、同原因で二度と子供が命を落とすことがないような予防対策に必ずしもつながるものではありません。

例えば、学校の天窓から落下し死亡する事故は2001年都立高校、2008年に都内小学校で発生しています。最初の事故の後、都立高校校長会にて注意喚起はされていましたが、子供の天窓からの転落事故は全国の学校で起こっていたことからも、予防対策としてはあまりにも不十分でした。

このように、CDRにより同じ原因で起こるこどもの死亡事故をしっかり予防していくだけでも多くの命を守ることが可能です。また、近年増加している青少年の自殺対策、複雑化している児童のかかえている心身の課題を解決する上でも必要な取り組みと考えます。

Q医療、教育、福祉の垣根を超えた連携を図り、未来を担うこどもたちの命を守るため、都においてもCDR取り組みが必要と考えますが、知事の見解を伺います。

A子供は社会の宝でありその命はかけがえのないものであります。しかしながら、不慮の事故などで毎年病気以外の理由で命を落とす子供がいます。

チャイルドデスレビューは子供の死亡事例について直接の死因のみならず、社会的背景や環境要因などを分析検証することで、将来の子供の死を予防する重要な取り組みであります。

個人の尊厳に関わる情報を取り扱うことになるため、ご家族や関係期間の理解と連携が不可欠であります。

今後国が実施しているモデル事業の状況を把握するとともに、医療や教育、福祉などさまざまな期間と意見交換をしていきます。

防ぎ得る子供の死を減らすため、チャイルドデスレビューも含め、関係期間と連携し、子供の安全と安心を支える施策を進めてまいります。