都議会議員の あかねがくぼかよ子 です。

4年の任期のうち、後半の党人事が発表されました。
私はまさかの、女性活躍推進本部長を仰せつかりました。

“女性活躍”ってよく聞くけど、そもそも何なの?

日本は世界各国と比較すると、政治や経済の分野で女性の参加、活躍が少ないというデータがあります。参考:ジェンダーギャップ

「女性活躍推進」という言葉は、第二次安倍内閣の重要施策の一つとして世の中に広まりました。女性は、非正規の雇用が多いことや就業率M字カーブ(出産育児で離職する)である事への対策として、女性の活躍に関する取組の実施状況が優良な企業については、厚生労働大臣が認定(えるぼし認定)する制度などがあります。

また、ジェンダーギャップとしては、政治分野での日本女性の参加が著しく遅れており、そのため2018年に男女の候補者数を均等にするよう政党に促す「政治分野における男女共同参画推進法」が成立しました。近年では以前に比べれば女性議員も増えてきましたが、本来人口は半分なのにまだまだ少ないです。

都民ファーストの会は、多種多様な女性議員が所属しています。所属議員はもちろん、何より等身大の東京に暮らす女性たちが生き生きと暮らし、将来に夢を持って生きられる社会にしていくために、皆で力を合わせて働きかけをしていきたいと思います。

女性の多くは既に活躍している。これ以上どうしろと?

もっと能力を発揮したい、まだまだ私はくすぶっている!

と感じている女性もいる一方、

もう精一杯頑張っているよ。もっと活躍しろと言われても辛いよ。。

と思う方も少なからずおられることでしょう。

事実、東京都の独身女性はほとんどの方が職業を持っているし、結婚出産後でも働くという方の比率が専業主婦の比率を上回ってきています。

そういう方の多くは、プライベートとの両立、育児や介護との両立で苦しんでいます。
長時間労働の是正などの働き方改革と家事育児の支援も必要です。

責任ある仕事でも短時間就労でも可能にする、テレワーク環境を整える、シェアワーク、シェアエコを広く普及させて主婦の人も仕事に対するハードルを低くしていく、などです。

日本は人口が生産年齢人口が増えないのだから、働く人を増やす取り組みが絶対に必要です。そしてそれは女性に限らず、シニアだったりや障害がある人や引きこもりが長引いた人なども支援していくことが鍵になると思います。普通の就労が難しい方(フルタイムや無理な働き方はできない)でも、短時間や得意なことで社会参加できることは、きっと人生の豊かさにつながるはずです。

従来のように「残業も厭わず、モーレツに働く」スタイルを従業員に強いる時代は終わりました。少しずつ、短時間でも良いから無理なく働ける仕組みづくりを官民連携で作っていきたいですね。

女性が社会で活躍すると少子化になるのでは?

でも、今まで家庭で子育てや家事に従事していた女性が社会で働くようになると、子育てへの余裕がなくなり少子化に拍車がかかるのでは、と懸念もあります。

事実、ヨーロッパなど他の先進国でもそのような傾向があります。しかし、フランスなど一旦下がった出生率を政策によってV字回復している国もあります。

早く結婚したほうがいいぞ!子供を3人以上は産んでくれよ!

かつて都議会でも男性政治家による心無いヤジが問題となりましたし、大臣クラスの出産についての失言は記憶に新しいかと思います。

このような政治家による女性の気持ちを凍らせる失言には、本当にがっかりします。しかし、ご本人は悪気がない(何が悪いのか解らない)様子ですので、仕方ないのかなと諦めています。

適齢期女性に一律で子供を産んでもらおうという発想が時代錯誤です。
多様性の時代です。結婚しても、しなくても良い。子供は産んでも産まなくても良い。ただ、産みたい人は、躊躇なく、たくさん産めるようにすることが、結果的に出生率の改善につながると考えます。

また正しい性教育をしていくことも必要です。私たち世代は出産適齢期がいつか、という教育を受けていません。20〜30代は仕事を覚え、頑張る時期でもあり、何も知らないと結婚出産を後回しにしてしまいます。その結果、不妊に悩む方は大変多くなりました。高額になる不妊治療費の補助について、私は対象者の拡大を議会で要望して、少し前進させることができました。

また20代から人生設計できるように正しい知識を提供することも行政の責任です。

女性が社会に出ると、社会はもっと豊かになる

複数の政策それぞれの相互影響を分析して研究している方のレポートによると、女性の就労率が上がると労働生産性が改善するという研究データがありました。

#女性活躍、#少子化対策、#教育無償化、#労働生産性向上 これら4つは密接に関連する政策と考えます。

シナジー(相乗効果)を生み出すよう、推進していきたいと思います。