本日は女性政治サロンの第二回目を開催しました。
全5回のうち、最初と最後の回は全員で、それ以外は地域ごとの3グループに分かれてワークショップを進めています。
今回のテーマは、
目次(クリックで各項目へジャンプします)
社会を変える女性の力〜女性のリーダーシップと政治〜
ということで、
女性ならではの政治課題とその解決方法について、参加者の皆様に考えてグループでも議論して頂きました。
女性の社会進出の現状
はじめに、日本における女性の社会進出の状況について、ジェンダーギャップ指数などをベースに説明させていただきました。
ジェンダーギャップ指数とは
教育、健康、経済、政治の分野での男女の活躍度合いを数値化して国際比較したものです。
日本において、教育と健康の分野では女性の活躍は目覚ましいのですが、経済と政治においては男女差が大きくなっています。
特に政治の分野で女性の進出が諸外国に比べて著しく遅れていることは有名です。
国会議員の女性比率は、日本は193カ国中、158位。地方議会では、さらに切実な状況です。
女性が政治と世の中を動かす
次に、女性の力で政治、世の中を変えた事例をご紹介。
- DV(ドメスティックバイオレンス)法
配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律を改正(2004年12月施行)
- 刑法の性犯罪規定を110年ぶりに大幅改正
性犯罪を厳罰化する改正刑法(2017年7月13日施行)
その他、有名な
「保育園落ちた日本死ね」のケースも、それまでの政治的な経緯などを踏まえてご紹介。
女性活躍と謳いながら保育園がない、少子化を問題視しながら保育に予算措置しないという矛盾。
働くママたちの不満が大爆発した結果、ようやく政府が動いたという事例でした。
女性が都議会を動かす
更に、小池都政が誕生し、保育政策に大幅予算措置。結果待機児童は大きく改善しつつあります。
都議会では都民ファーストの会が第一党となり、従来までほとんど意思決定の場(議会)に存在しなかった、子育て現役世代の女性議員も多く都政に関わり、女性の声を代弁できるようになりました。
都民ファーストの会、女性議員の今までの取り組みについても一部ご紹介しました。
- 出産休暇も存在しない等、男女平等参画の精神とは程遠かった議会制度の改正
- 保育、子育て情報のわかりにくさの改善、ウェブでの情報公開(東京子育てポータルこぽるの解説)
これらは、働くママとして民間企業で頑張ってきた女性都議ならではの問題提起に端を発した事例です。
当事者でもあり、また最大会派という信任をいただいたからこそ、強く行政に訴えかけることができ、政策の実現につながった事例だと思います。
今後も託された責任を受け止め、都政に届かなかった声を届ける役割をしっかり果たしていきます。
ワークショップ
最後に、ワークショップでは、以下のお題で参加者の方ひとりひとりに考えていただきました。
女性ならではの政治的課題は何か?
なぜそうなっているのか?
その解決策は? 阻害要因は?
・女性向けの性教育、性知識を充実すべき
・伝統的な男女の役割分担意識を改革すべき
など、実際に行政でも注目されているテーマが選ばれていることは意味深いと感じました。
行政や政治家にお任せ、ではなく、
当事者として課題意識を持って、自身ができることで政治課題に関わっていただくことが
世の中をよくしていく上で、必要不可欠であると思います。
今後とも、政治の現場に女性の声をとどけられるように、皆様と力を合わせて頑張りたいと思います。