【ソーシャルファームの可能性】働き手不足解消と、障がい者・高齢者・ニートの方々など就労にハンディのある人の雇用

若者と女性の力で政治をよくする!都議会議員のあかねがくぼかよ子です。

皆さんは、ソーシャルファームという言葉をご存知ですか?私は議員になって初めて知りました。。。

障がい者雇用、就労環境について

ソーシャルファームの話に入る前に、障がい者の雇用についてお伝えします。

公的機関はもとより、すでに民間企業でも法定雇用率以上の障害者を雇用しなければならないということが法律で義務付けられています。達成率はまだ5割以下のようですが、この流れは今後も一層促進される見込みですので、障がいを持つ方も一般企業で働く機会が増えることになるでしょう。

それ自体は大変喜ばしいことですが、実際の就労の現場では働く側、雇用側、それぞれが解決しなければいけない課題も多くなると思います。

そこで私は、先週金曜日、手をつなぐ育成会主催の「就労されている障がい者」の親御さんの情報交流会に参加してきました。

10数名でテーブルを囲んでの交流でしたが、様々な環境で就労されてきた、またはお辞めになった経緯など話を伺うことができました。

ダウン症の男性とそのお母さまがいらっしゃって、飲食店で20年以上お勤めされてきたエピソードを聞かせていただきました。

障がいがなくても20年以上勤め続けるのは、大変なことですが、当然今まで何の苦労もなくということはなく、従業員仲間にいじめられていたこともあったけれど、周りの人に助けられたと語っておられました。

一方で、一般企業に勤めたものの、店長が交代し続けられなくなったというお話もありました。雇う側、雇われる側、お互いの努力やあゆみよりが必要なのだろうと感じました。頑張って就労を続けておられる障がいを持つ方の親御さんも大変ご苦労されているのだなと感じました。

共生社会、ダイバーシティーが進む中で、障がいをもつ方と一緒に働く環境は整いつつありますが、まだまだ管理者や上司になる方でも障がい者への理解やどのように何を配慮したらよいのか、どんなコミュニケーションが必要なのか、わからないのが実態だと思います。

一方で、個々の企業や就労者の努力だけでは、なかなか上手くいかない、限界もあるだろうと思います。官のサポートが少しだけ、必要な部分だけ入ることで、もっと障がい者の雇用環境を劇的に改善できる、そんな手法もあるというのです。

ソーシャルファームとは何か、どんな可能性があるのか

そこで注目されているのがソーシャルファームです。

<ソーシャルファームとは>

労働市場で不利な立場にある人々の就労の問題に、公金や補助金依存の構造ではなく、市場原理に基づくビジネスの手法を用いて創られる就労の場を指します。
ポイントは
・労働市場で不利な立場にある人々が就労し活躍できる場

・公金に頼った福祉の施設ではなく経済市場で自立できる企業

というとことでしょうか。

日本ではあまり馴染みのないソーシャルファームですが、70年代にイタリアの精神病院に端を発し、精神病の治療を受けていた精神障害者の方々の仕事場づくりがスタートしました。ヨーロッパでは好事例が色々とあるようです。

日本では、小池百合子衆議院議員(当時)の呼びかけで、超党派でソーシャル・ファーム議連が2016年4月に発足した経緯があります。

先日、ソーシャルファームの第一人者である炭谷氏に会派勉強会にお越しいただきレクチャーをしていただきました。

・障がい者に限らず、適切な仕事に就くことが困難な人が多く存在する(難病患者、母子家庭の母親、高齢者、引きこもり・ニート、刑務所出所者、ホームレスなど)

・それにより、経済的問題を抱え、孤立や社会的排除感、生きがい喪失につながってしまう。従来の福祉政策や雇用政策だけで対応することは財源やマンパワーの点で困難になっている。

・日本で労働市場で不利な立場にある人々の職場として、税金の投入された公的な職場か民間企業の2種類しかない。公的な職場は障がい者以外に対応している職場はほぼない。
第三の職場として「社会的企業(ソーシャルファームはその1つ)」が必要。

炭谷氏からソーシャルファームの話を伺って、「ビジネスで社会問題を解決する」という領域に、改めて大きな可能性を感じました。

そして、障がい者をはじめとする労働市場で弱い立場の支援について、パラダイムシフトが起こりました。

単に手厚く保護することが、当人にとっても良いことではないということを理解しました。

仕事へのやりがい、生きがい、自尊心を得られるような支援とはどんなものか。
依存しないと生きられない状態から、自立できる環境を整え、自立を促すことが重要だということです。

どっぷりと保護された環境、べったりと依存した状態から、自立と共生を目指す上で最初のボトルネックになるのは、当事者と家族の(弱いから保護されたい、されて当然という)メンタリティーだとのこと。

障がいの度合いや、個々の状況によって、もちろん従来型の支援が必要な人も多くいらっしゃいますし、より手厚くしなければいけない点も多いでしょう。ソーシャルファームや障がい者の就労支援は、「弱者の切り捨て、支援の打ち切り」とは全く別モノです。

一人一人の個性と特徴を生かして働ける、そして経済的、精神的に自立度が高い生活が送れることで、幸福度も増すことでしょう。

人として自己実現できる生き方が何より、ということには多くの方が納得いただけるのではないでしょうか。

引き続き、ソーシャルファームの可能性について研究を進めていきたいと思います。

詳しくは炭谷氏の講演ログもご覧ください。
http://www.dinf.ne.jp/…/japa…/conf/080120_seminar/kicho.html
http://www.dinf.ne.jp/…/ja…/conf/seminar20160918/jpsf06.html

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