都民ファーストの会は公約を達成したのか?

昨日5/24(月)、都民ファーストの会の4年間の公約の進捗状況と、取組の成果を記者発表させて頂きました。

杉並区担当の 都議会議員 あかねがくぼ かよ子 です。

私達は、前回の都議選で掲げた377の公約の進捗状況を、毎年発表して参りました。5月24日現在、4年間の総括として、377の公約のうち、全体の81%が公約達成/達成の見込みであることをご報告致しました。

都民ファーストの会・4年前に掲げた公約の81%を達成

議会のランキングは47都道府県中45位だった都議会!

都民ファーストの会は、まだ歴史のないベンチャー政党ですが、都議会での第一会派です。4年前、小池都知事が東京大改革を掲げ、設立した東京都限定の地域政党です。

日経新聞→ 都議選、告示まで1カ月 都民フと自民が第1党争いへ

都議会はそれまで、ブラックボックス(都合が悪い情報は非公開)、黒いネズミがいる?、一部の議員だけで秘密会議で大事な方針を決める、公用車などの議員特権など、長い黒歴史を持っていました。都政は長らく一部の人が牛耳る、闇に包まれた場所だったのです。

そのような状態ですから、全国の都道府県議会を比較してランキングをした結果、下から3番目の45位という、大変不名誉な烙印を押されていました。

4年前の都議選で自民党が大敗し、都民ファーストが最大勢力となり、議会は変わりました。デジタル化、情報公開、議員特権の廃止などの議会改革を次々と進め、2年後の令和元年には45位→8位にジャンプアップ⤴️したのです。都民感覚の議員を議会に送り込むことがいかに重要なことか、やる気になればすぐできたことが証明されてしまいました。

現役世代、子育て世代のための政策を推進

私は働く母親当事者として、昭和時代のままで進歩していない、様々な時代錯誤な制度、的外れな政策を改善したいと問題意識を持っていました。共働き世帯が主流となった現代、少子化は一層加速しています。令和に相応しい、家族・子育て支援を実現するため政治の世界に入りました。→なぜ政治家になったのか

政策実現発表記者会見

女性活躍推進の責任者を拝命してから、もっと当事者に寄り添った女性政策は何か、同僚の女性議員とも議論を重ねてきました。

20代、30代のこれから妊娠や出産を考える時期の女性との意見交換などから、妊娠・出産・育児には経済的な負担が重いこと、特に東京都では出産費用は非常に高額である点に着目しました。

【出産一時金10万円上乗せ】東京都出産応援事業のポイントと注意点を解説

そこで、出産した家庭へ新生児一人あたり10万円相当の支援を提案し、小池知事に何度も折衝を重ね、予算査定を経てR3に実現に漕ぎ着けました。

これは都政史上、極めて珍しい、大規模な予算措置になったとのことです。

しかし、私には今までが各家庭に過度な負担を求めていたので、この程度の支援は当然ではないか、と考えています。それができないのに、少子化の脱却などあり得ないことです。

今までの政治は多くの人が望んでいることを優先せず、一部の声が大きい人、団体の意見におされて、多額の税金が不公平に使われていた実態があります。

政治の判断がおかしい、それを変えていくには、やはり有権者の声(投票行動)でしかなし得ないことです。

4年前に誕生した、都民ファーストの会はまもなく2度目の選挙に挑みます。一期目の4年間はあっという間でした。

ただ、反省点もあります。今振り返ると、私個人もそうですし、組織としても、もっと、こうすればよかった、不器用だった、空回りしていたな、という点は多々あります。

政治の世界は、民間での常識が全く通用しないところも多いので、当初は戸惑い、議員経験が長い人と、民間出身者の間には溝があったり、無用な衝突もありと、周り道もしたと思います。

まだまだ、やるべきことは残っていますが、4年間で仲間とともに、懸命に取り組み、都政は着実に前進してた、と言って良いと思います。

あらためるべき点は改めつつ、二期目はもっと本領発揮ができるというポテンシャルを信じていただけると幸いです。

少なくとも、国内ランキングで47位中、45位の低レベルな都議会に逆戻りすることは、あり得ませんし、世界の議会とも比較して劣らないようなレベルを目指すべきでしょう。

都議は、二期目からが一人前、本領が発揮できる(だから一期目の人にはあまり期待しない)と、ベテラン政治家に言われましたが、確かにそうだなとも思います。

期待されない一期生の割には、というのは褒められた表現ではないですが、10年20年とやっているベテラン議員が、一体どんな実績を出しているのか、冷静に判断することも重要です。仕事をしているフリをしているだけではないか、など、政治家をしっかりチェックしていただき、誰に自分の代わりに政治を任せるか、選択していただきたいと思います。(もちろん、ご自身が立候補するのもありです)

それが、政治をよくしていくための第一歩だからです。